内申点③受験と通知表について
こんにちは。
前回の記事に続きまして、3回目の今回は
受験と通知表についてです。
受験と通知表
まず覚えていただきたいことがあります。
「高校に通知表を送るのではなく、調査書と内申点を送る」
愛知県公立高校入試の場合、高校に通知表そのものは送らず、内申点が書かれた調査書を送ります。
- 受験生1人ひとりの中学の成績や学校生活をまとめたもので、中学校の先生が作成し、受験する高校に提出する。
- 調査書に記載される成績。各学年5段階の評定×9教科の45点満点の数値を指す。
調査書について
調査書について、詳しく説明します。書かれている内容は7つです。
①学習の記録
調査書で最も重視される部分です。内申点が書かれており、5段階評価で実技を含めた9教科なので、最高45点になります。
愛知県の場合、調査書に記入される内申点は、中3の成績のみが対象です。公立高校一般入試ではその合計を2倍したものが内申点(90点満点)となります。
これに当日点(22点×5=110点)を加えて計200点とし、合否を決めていきます。
②総合的な学習の時間の記録
「総合的な学習の時間」とは、職業体験や、地域の調査活動などをいいます。
特別な活躍をした生徒が記載されるようですが、中学校によって書く内容が変わります。
③特別活動の記録
学級活動、生徒会活動、学校行事のそれぞれの活動について、特別に活躍をした生徒が記載されます。
生徒会長や、学級代表、委員会の委員長や運動会の応援団長など、比較的に幅広く記入されます。
④行動の記録
表の10個の項目があります。
3年生が対象で、十分満足行くと思われる項目に○がつきます。
⑤特別活動以外の諸活動の記録及び特技
部活動の成績はここにかかれます。県大会以上の実績が書かれることが多いです。
その他で高く評価されるものは、英検3級や漢検3級などの資格です。
特に漢検は高校入試の面接で先生が興味を持つ事も多く、おすすめの資格です。
⑥出欠の記録
2・3年生の欠席日数が書かれます。理由も記入されます。
⑦その他特記事項
次の4項目に該当する特別なことがあれば記入されます。
・学習面の進歩、1・2年と3年との成績の著しい変動
・行動面で特に優れていること、配慮するべきこと
・身体・健康面で配慮すべきこと
・進路指導、生活状況、災害に関すること
調査書をどう使う?
公立高校一般入試は内申点+当日点で合否がきまるため、調査書の内申点以外は、参考程度にしか使いません。
しかし、公立高校推薦入試では、調査書、推薦書、面接等の資料を見て合格が決まります。
そのため、③特別活動の記録、⑤特別活動以外の諸活動の記録及び特技などを中心に、基本的にすべての項目が得点として加算されます。
つまり、公立高校推薦入試で合格を狙う生徒は、生徒会や、英検などの資格を取るべきです。
あと、私立推薦入試についても触れます。
これは、高校の推薦基準(5教科合計15以上など)を満たしていれば、あとは職員会議で全て決まります。
調査書は出しますが、合否にあまり関係ありません。
まとめ
公立高校入試では、通知表ではなく、調査書を見られます。
公立高校一般入試の場合は、調査書は内申点以外は、参考程度にしか使いません。
公立高校推薦入試の場合は、調査書はしっかり見られます。
今回は触れていませんが、愛知県公立高校入試の合否判定(高校内順位の決定)のやり方は、かなり複雑です。
後日、詳しく書いていこうと思います。
~追記~
愛知県公立高校入試の合否判定はこちら