こんにちは。今回は、勉強場所について書いていきたいと思います。

よく言われる勉強場所は、自分の部屋、リビング、図書館、塾の自習室などあります。

この中で、どこを勉強場所にするとよいでしょうか？

結論ですが、

小学生はリビング

中学生は自分の部屋

をおすすめします。その理由を解説します。

なぜ小学生はリビング？

理由は3つあります。

小学校の、特に低学年の頃は、おうちのかたに見ていてほしいという気持ちが強いものです。

「わからない問題があったらどうしよう？」と一人だと不安なので、おうちのかたがそばで見守ってくれているリビングは、子どもに安心感を与えます。

その安心感が、学習への意欲や集中力を高めます。

小学校の、特に低学年の頃は、大人にとっては、そこまで難しい問題はありません。

しかし、子どもにとっては、難しい問題であることも多く、そこでわからなくなって、つまずくと勉強そのものを嫌いになってしまうかもしれません。

そんな時に、おうちの方から勉強のアドバイスをしてあげることができれば、勉強でつまずく可能性を減らすことができます。

リビングにいると、おうちの方に『今日、こんなこと勉強したよ』としゃべりながら勉強することによって、自然と今日やったことの復習ができます。

『しゃべること』でアウトプットができます。そして、復習が習慣になります。勉強において、最も大事なことは「アウトプット」です。

• アウトプットとは 学習などで習得したことを成果として「あらわす」という意味

よく学校の先生が保護者面談で『お母さん、今日学校で何があったかをお子様に聞いてあげてください』と言われますが、これにはとても的を射たことばだと思います。

似たようなことを、林修先生もおっしゃっています。(子ども達にどう接するか？をご覧ください。)

なぜ中学生は自分の部屋で勉強？

中学生が自分の部屋で勉強をやるべき理由は、小学生時代に比べると、リビングで勉強するメリットが少なくなるからです。

中学生(特に男の子)になると、自分のことを話すことは少なくなり、常に見ていてほしいという感覚が減ります。

また、宿題のレベルも上がり、おうちの方では指導する事が難しくなります。

このように、リビング勉強のメリットが少なくなります。

逆に、自分の部屋で勉強するメリットは「じっくり考える」「集中できる」ことです。

中学生になると、小学生に比べ、じっくり考えて解かないといけない問題、宿題が多くなります。そのため、中学生は自分の部屋で勉強することをおすすめします。

気をつけること

リビングで勉強
もともと勉強用の空間ではないため、テレビなど誘惑の多いものが並んでいたりします。そこは各家庭ルールを決めるとか、そもそもリビングにテレビを置かないなどの工夫が必要です。

また、勉強ができる環境をつくることが大切です。

照明が暗かったり、椅子の高さが合わないと姿勢が悪くなり、集中力の低下につながるため、それぞれ調節が必要になります。

自分の部屋で勉強
集中しているからと、放っておくのはよくありません。ドアを開けておいたり、ときどきのぞきに行ったりと、おうちのかたの気配を感じられる工夫をした方がいいです。

ただ、自分で自由に使える部屋なので、多少散らかっていても、あまりガミガミ言わず見守ってあげた方がよいと思います。

大事なのは、ほかっておくのではなく、信用して見守ることです。

ロザン宇治原さんの話

すこし話がそれますが、以前お笑い芸人ロザンの宇治原さん(京都大学卒)がおっしゃっていたことが面白かったので、その話を基にデータをまとめました。

京大に入った学生100人にアンケートをとったところ、高校時代、半数がリビングで勉強をしていたとのことです。

これは、高校生になっても、リビングで勉強をするのが良いと言っているのではなく、子どもの頃の習慣が抜けずに、中学、高校になってもリビングで勉強することが当たり前になっていることが、京大生はすごい、ということを表しています。

つまり、勉強する習慣をつけることが大切であり、そのために子どもが小さい頃は、リビングで勉強することが最適だということを表しているのだと思います。

まとめ

小学生の子どもは不安を取り除くためにも、勉強の習慣をつけるためにも、リビングで勉強させてあげると良いです。

中学生はじっくり考えて解く問題も多く、リビング学習のメリットも少なくなるので、自分の部屋で勉強させてあげると良いです。

ただ、これは一例です。

子どものことは、おうちの方が一番わかっています。

やり方は子どもひとりひとり変えていくべきだと思います。

何か、不安な点があれば、いつでも塾にご相談ください！