散歩の効果
散歩をすると気分転換になります。
「歩くのが体にいいことは知っていたけど、頭にもいいのかな」と思うことがあります。
そこで今回は、散歩の効果について書いていこうと思います。
散歩で脳が活性化
足の運動と頭の働きは密接なつながりを持っており、歩くことは体にいいばかりではなく、大脳を活性化させます。
足に集まっている緊張筋を働かせると、大脳に刺激と情報が送り込まれ、良い影響を与えるのです。
脳を活性化させる最も効果的な方法は、大脳へ適度な刺激を送ることです。
普段は足と記憶力の関係はあまり意識されていませんが、人間が老化する場合はまず足から衰えます。
足が動かなくなると、大脳への刺激が弱まり、結果的に脳の働きも衰えます。
実験
以下は大脳生理学者の久保田競氏の実験です。
実験内容
”ランダムな数字を見せ、四つの状態でどの状態が最も記憶力が高くなっているかをテスト”
Ⓐ静かに座ったまま
Ⓑ立ったまま
Ⓒ台に昇ったり降りたりするステップ運動をした直後
Ⓓランニングを三分してさらに三分休息した後
実験結果(得点順)
一位
Ⓓランニングを三分してさらに三分休息した後
二位
Ⓒ台を昇り降りするステップ運動をした直後
三位
Ⓐ静かに座ったまま
四位
Ⓑ立ったまま
実験結果を見ると、激しすぎる運動ではなく、適度な運動をした後が最も記憶力が高まっています。
足を使うことで大脳が刺激されて、脳が活性化されていることがわかります。
効果的な散歩法
記憶力UPのために、効果的に歩きたいなら三つの点を意識してください。
①背筋を正して歩く
②足を真っすぐ延ばして歩く
③やや早足で歩く
特に、③については意識してください。
ふつうの歩き方は一分間に八〇メートルほどのスピードですが、この早歩きは一分間に一〇〇メートルくらいの速さです。
このスピードが、心臓の鼓動も無理のない程度に高まり、適度な運動となります。
また、たまには後ろ向きに歩いてみるとみましょう。
日頃はあまり使わない筋肉を使いますから、新鮮な刺激となって脳に強い信号を送ることができます。
散歩以外の脳活性化法
家の中でもできるのが、足の指トレーニングです。
靴で覆われた人間の足は、五本の指の機能がずいぶん退化しています。
裸足になって、床に置いた鉛筆を足で拾う、新聞をめくるなど、普段使わない筋肉を使い大脳を刺激してください。
行儀が悪いので、人前ではできませんが、お家の中ではトレーニングと割り切って試してみてください。
まとめ
散歩は脳を活性化させます。
散歩のコツは”背筋を正して歩く”、”足を真っすぐ延ばして歩く”、”やや速早足で歩く”の三点です。
大脳を刺激すれば脳は活性化するので、散歩以外にも自分に合った方法を見つけて、勉強の効率UPへとつなげていってください。