私立スポーツ推薦①
こんにちは。
これまで毎年学年に1人くらいの割合で私立高校スポーツ推薦で入学する生徒を見てきました。
種目は野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、テニス、陸上など様々ですが、受験合格までの過程を考えると、どこの私立スポーツ推薦の流れも似ています。
これから2回の記事に分けて「私立スポーツ推薦の仕組み」・「私立スポーツ推薦で合格したら」を書いていこうと思います。
第1回の今回は、「私立スポーツ推薦の仕組み」です。
(この記事は個人情報は分からないよう、細心の注意を払って書かせていただきます)
高校のスポーツ推薦の種類
スポーツ推薦には3種類あります。
①高校側からのスカウト
②練習会
③自己推薦
スケジュールをまとめました。
全国大会レベルの高校からの推薦で最も多いパターンです。
中3の春頃が多いですが、早ければ中1や中2の段階で、高校の監督が部活やクラブチームでの活躍を見た上で、高校へ誘ってきます。
「学費は全て免除でいいので、是非きてください」という特待生の推薦も多くあります。
- 入学試験や在学中の成績優秀者等に対して、学費の一部、もしくは全てが免除されたり、奨学金の支給などの特別な待遇を受ける制度。公立高校にはありません。
学校によっては、この練習会やオーディションのことを「セレクション」といいます。
実はこのパターンは、けっこう多いです。私の知る限りでは、半数以上がこのパターンで入学していきました。
練習会の日時は様々ですが中3の夏休み頃に多くあります。
練習会で良いプレーをして監督やコーチの目に止まれば選考されます。
参加方法は部活の大会などで、高校の監督から『一度、うちの部活に参加してみたら?』と話しかけられて、参加するパターンが多いです。
また、高校側にこちらから『練習会に参加したい』と直接連絡をとる方法もあります。
注意点は、特定のスポーツ推薦枠の人数を超えてしまうとスポーツ推薦をもらえる確率は0になることです。
高校側は規定の人数に推薦を出してしまうと後からどれだけ優秀な選手が来てもスポーツ推薦を出すことができません。
つまり、早い者勝ちになるので、できれば自分で調べて早めから動くことをオススメします。
特待生になる可能性はあります。
高校入試では一般入試、一般推薦入試の他に、スポーツ推薦入試があります。中学からの学内選考があり、自分で入試を受けて入るパターンです。
この場合は、スカウトや練習会とは違って高校から声がかかるのではありません。
自己推薦入試に関しては私立高校はもちろんですが、公立高校でも行われています。
愛知県公立高校の場合、スポーツで結果を出すことは『人物推薦』の基準を満たすこととなり、英検2級を持っている、生徒会長をしていた、などと同じような扱いです。
私立の場合、総合的に成績がよければ特待生になる可能性はあります。公立の場合、特待生はありません。
推薦の条件
・中学3年間で全国大会やそれに準ずる大会で上位の成績を収めた者
・体育の成績が規定以上の者
・その学校に相当する学力があること
・高校に入学後もその部活動を3年間続けることができる者
この中で特に
『中学3年間で全国大会やそれに準ずる大会で上位の成績を収めた者』の例を挙げます。
1つの例
・テニスのダブルスで全国大会で準優勝した
・野球のクラブチームで全国1位になり、そのレギュラーメンバー
などが該当します。ただ、必ずしも全国大会レベルである必要はなく、
1つの例
・サッカーの東海大会に出場し、レギュラーメンバー
・陸上の愛知県大会で800メートル個人2位
などでも、スポーツ推薦を受けることができる場合もあります。
個人競技と団体競技でも推薦の条件が変わってくるので、細かいことは、高校の部活の顧問に直接聞くか、中学校の進路指導部の先生に聞いてください。
まとめ
スポーツ推薦には
①高校側からのスカウト
②練習会
③自己推薦
の3種類があります。どの条件も実績が必要であり、それに応じて授業料が免除となる特待生度を受けることができる場合もあります。
細かい推薦条件は学校によって異なるのが現状です。
正確な情報を得るために一番手っ取り早いのは、進路指導に詳しい中学校の先生に聞くことです。
全国大会1位などの圧倒的な実績があれば別ですが、基本的なやり方は、日ごろから学校の先生とコミュニケーションをとり、正確な情報を仕入れるようにすることです。