スタディサプリについて
スタディサプリとは、株式会社リクルートが運営するWEB学習サービスです。
まずは、スタディサプリの個人的な感想です。
高校生(自分でできる子)には使える!
中学生には使えない!
です。
今回は、スタディサプリはどんなサービスなのか、なぜ上記のような感想を持ったかを書きたいと思います。
スタディサプリの特徴
利用者は自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットなどで視聴する形式をとります。対象は主に高校生ですが、中学生や浪人生、社会人でも利用できます。
その他にも、英検、TOEIC、公務員試験対策用の動画が用意されています。これら授業動画は倍速機能があり、最高2倍速で視聴することができます。
また、授業動画にあわせた専用のテキストが用意されており、テキストはパソコンにダウンロードして自分で印刷するか、スタディサプリに発注して購入して入手できます。
このアプリの面白い点は、授業動画以外のコンテンツが充実していることです。
・大学情報を教えてくれるコンテンツ
・漫画「ドラゴン桜」の名言や受験勉強の豆知識が送られてくるコンテンツ
・iPhoneアプリプログラミングのコンテンツ
・英単語や日本史1問1答アプリ、ほか
スタディサプリには無料会員と有料会員の2種類あります。
有料会員になるには、月額2178円を支払う必要があります。
無料会員登録の敷居は高く、クレジットカード登録をしないと、無料会員登録ができません。
注意点は、スマホだと3日間の無料体験が終了したら、すぐに料金が発生するシステムです。
授業動画の感想
率直にわかりやすいです。
特に英語の関先生が行う授業は、世間で『神授業』と言われていますが、実際その通りだと思います。正直、塾で教えている私もこれを見て勉強したいと思いました。
その他の先生も、リクルートが高いお金を払ってヘッドハンティングしてきた先生だけあって、わかりやすい授業が多いと思います。
中学生には使えない!の理由
これだけ褒めておいて、
スタディサプリが「中学生には使えない!」
このように思った理由は4つあります。
① 受動的なサービス
自ら勉強しようという意志がなければ続かないという点です。
塾と違い、決まった曜日の決まった時間に決まった授業を受けなければならないという強制力はありません。
高校生や自分でできる生徒にはよいですが、中学生だと、勉強に対するモチベーションが低い子が多いです。
そのような生徒には、画面上ではなく、リアル空間で対面での声掛けを通じてモチベーションを上げていく必要があると思います。
②ひとりで学習
ひとりで学習しないといけない点です。
塾に通えば緊張感が持続しますし、友達通しで競い合ったり、教えあったりすることもできます。
勉強をひとりで継続してやり抜くにはそれなりの覚悟が必要です。
高校生は精神的に大人になっているので、やりきることもできると思いますが、中学生だと、一人で黙々と勉強していくという気持ちにはなれる方は少ないと思います。
③先生に質問ができない
先生に質問ができない点です。
勉強で何かわからないことがあれば、自分で解決する必要があります。
友達や先生、兄弟等に聞ける環境があればよいですが、なかなか難しい方も多いと思います。
質問できる場合もあり
スタディサプリには、月額2178円のコース以外に個別指導コースというものがあります。
担当コーチがすることは、
・勉強(のやり方)や受験、授業に関する質問に対応(LINEと同じ形式)
・勉強スケジュールと理解度テストの管理
・学習の進み具合の管理
個別指導コースは質問ができますが、LINEのようなチャットから質問をして、あとで解答を送ってもらうシステムなので、聞きたいときにすぐ聞くことができません。
また、生徒によっては「聞いたら悪いな」と思って、結局質問ができない子もいると思います。
なお、このコースは月額10780円です。料金は塾と変わりません。
④テスト対策ができない
ここが一番重要です。そもそも、スタディサプリを使う目的は、中学生と高校生では違うと思います。
高校生は、大学合格が目的です。スタディサプリは大学受験に向けたコンテンツとしては、内容も充実し、良いと思います。
一方、中学生は第一志望高校への合格が目的です。そのためには中学校の内申点が必要で、内申点UPには定期テストの得点UPが必須です。
スタディサプリでは、各中学校に合わせた情報や対策プリントを提供することが難しいので、定期テスト対策目的として使うのには不安があります。
定期テスト対策には、地元中学校に合わせた対策や、情報を発信している塾を選んだほうが良いです。
まとめ
スタディサプリは、
高校生(自分でできる)には使える!
中学生には使えない!
とは言うものの、スタディサプリは、これからの子供たちの勉強の仕組みを変えるかもしれません。
これまでの勉強は机に向かってやるものでした。しかし、これからは家(ダラ見)学習へ変わっていく可能性が出てきています。
今後、スタディサプリはさらに進化していくと思います。
塾はスタディサプリにはできないことをやっていかないといけません。
個別指導のハルは、それを「あま市専門の個別指導塾」ということばで表しています。
個別指導のハルは、あま市の各中学校に合わせた、専門的な知識を持つ塾として子供たちを指導していきます!