内申点①どうしたら『2』を回避できる?
こんにちは。
高校受験に向けて、内申点UPは必須です。しかし、内申点とは何かを、正確にはよくわからないという方も多いと思います。
そのため、内申点について、
・どうしたら『2』を回避できるの?
・どうしたら『4』以上をとれるの?
・受験と通知表について
の計3回に分けて書いていこうと思います。
今回は、
どうしたら『2』を回避できるの?です。
どうしたら『2』を回避できるの?
回答は次のとおりです。
「授業態度をよくする」
以上です。
学校の先生や塾の先生が「提出物と授業態度がよければ、通知表に2はつかないよ~」と言いますが、これはほぼ正しいです。
その理由を書いていこうと思います。
通知表の付け方
通知表は、1~5の5段階評価となっています。
そして、重要なことは、定期テストの点数だけで評定は決まらないということです。
A君:「定期テストで80点をとったけど、通知表の評定は『3』だった」
B君:「定期テストで30点をとったけど、通知表の評定は『3』だった」
A君、B君の評定は3で、不公平な感じがしますが、現実ではよくある話です。
なぜこのようなことが起こるかというと、通知表とは観点別評価の組み合わせによって決まるからです。
観点別評価とは、各教科ごとに、生徒の学習状況を分析したものです。
分析にあたっては、学習指導要領に示された目標に照らして分析されており、観点の書き方は学校ごとに異なります。
下記は数学の4観点の一例です。
①関心・意欲・態度
②思考・判断
③処理
④知識・理解
4観点の内容(簡略化してます)
①授業態度。定期テストの評価なし
②定期テスト(証明・文章問題など)
③定期テスト(計算問題など)
④定期テスト(表の読み取り問題など)
これらを3段階で評価します
A …… 十分満足できる(80%以上)
B …… おおむね満足(60%以上)
C …… 努力を要する(60%未満)
通知表は4観点を見て決めます
・AAAA、AAAB→「5」
・AAAC、AABB→「4」
・ABBB、BBBB、BBBC→「3」
・BBCC、ACCC→「2」
・BCCC、CCCC→「1」
このように通知表の評定は決まります。
わかりやすく例えると、
A=3点、B=2点、C=1点
とすると、4観点の合計得点が
11点~12点は『5』
10点は『4』
7点~9点は『3』
5点~6点は『2』
4点~5点は『1』
のようなイメージです(厳密には違います!)
つまり、Aが1つでもあれば+3点となり、残りが全てCでも合計得点は6点になり、評定は『2』になります。
もし、ABCCなら、合計得点は7点になるので『3』以上になる可能性が高くなります。
そのため、①関心・意欲・態度(授業態度)でAをとれば、合計得点の底上げができ、結果的に『3』の評定をとりやすくなります。
通知表で『3』をとりたい方は
先ほども書いた通り、授業態度を良くして、①関心・意欲・態度を絶対にAにしてください。
そして、観点別の③処理は、計算問題などの基本問題が中心なので、そこを何が何でもB以上をとるようにしてください。
中3の生徒で、もうあとがないような状況(そうならないように、塾では指導していますが・・・)の生徒に、私がアドバイスをする場合、『授業態度を完璧にして、基本問題だけは絶対できるようにしよう』と言います。
この発言の意図は
①関心・意欲・態度の評価をAにして、
③処理の評価を、B以上にする
ことを目的にしています。
①関心・意欲・態度・・・A
②思考・判断・・・C
③処理・・・B
④知識・理解・・・C
で、3+1+2+1=7点なので、評定は『3』はとれると判断し、このようにアドバイスをします。
授業態度とは
そもそも、授業態度とは
・授業中、静かに先生の話を聞く
・授業中は積極的に発言する
・黒板の前に出て問題を解く
・分からない問題は先生に質問しに行く
・提出物を期限までに出す
などが挙げられます。
ただ、『先生にこびを売るのは嫌だ』『発言するのはダサい』という考えから、授業態度を満点を目指すことをあきらめる方が多くいらっしゃいます。
しかし、もう後がないような状況では、そうも言ってられません。
本当に通知表を上げたいなら、プライドを捨ててでも、成績をとりに行った方が賢い選択だと思います。
まとめ
授業態度がよければ『2』はほぼつきません。その理由は観点別評価の①関心・意欲・態度がAになるからです。
しかし、残りの観点別評価が全てCだと『2』が付く可能性があります。
それを防ぐために、観点別評価の①関心・意欲・態度以外で、最低一つはB以上の評定が付くように努力してください。
観点別評価の詳しい中身は、先生によって異なります(『おれは授業中の発言は点数に入れんぞー』とおっしゃる先生もいます)。
しかし、絶対評価は到達度評価なので、何がどこまでできているか、点数化して評価・評定を決めており、その基礎となるデータとして、何を使っているかは、教師は生徒に教える義務があります。
そのため、観点別評価の詳しい中身を知りたければ、直接、教科担任に聞くのがいちばんだと思います。
それが難しければ、個別指導のハルでは、アドバイスをさせていただくこともできます。
塾にお持ちいただくものは『通知表』、『定期テスト』、できれば『学校の絶対評価の成績のつけ方について詳しく説明した資料』をもってきていただきたいと思います。
それを見れば、①関心・意欲・態度以外の、お子様の改善点をお伝え出来ます。
受験は作戦を練って戦うべきです。
今、何をやると最大の効果が出るかをアドバイスしてもらえることが、塾に通うメリットの一つだと思っています。
わかっている情報は全て提供しますので、いつでもご相談ください!