“距離÷時間=速さ”はなぜ?
速さの重要公式
距離÷時間=速さ
を覚えるものだと思い込んでいるかもしれませんが、 速さの意味さえわかれば、公式を必ずしも覚える必要はありません。
そもそも、速さとは?
速さとは同じスピードで動いている時に、単位時間あたりに進む距離のことです。
そのため、理由がわかれば公式を覚えなくとも速さの問題は解けます。
例題①
ボブさんが、家から小学校まで1200mを15分で走りました。走る速さは分速何mか求めなさい。
考え方
公式のことは忘れて、線分図を書いてみる
1200m を 15分で走ったので、このような線分図となります。
また、今回は答えを 分速何mなのかを答えなさいということですので、単位時間1分となります。この線分図で1分を書き表しましょう。
この赤い部分が1分となります。 この1分は全体の15分を15個に分けた一つです。
では、全体の1200m を15個に分けるとどうなるでしょうか?
1200÷15 = 80
赤い部分の 距離は 80m となります。
つまり、1分間に80m進むということがわかります。
よって答えは分速80mとなります
例題②
ボブさんが、家から小学校まで4㎞を15分で自転車で通学しています。自転車の速さは時速何㎞か求めなさい。
考え方
公式のことは忘れて、線分図を書いてみる
4kmを15分ですので、そのまま書きます。
この問題は「時速何kmかを求めなさい」と言うことは、この自転車は「1時間に何km進みますか?」と聞かれているのと同意語です。
では、それをそのまま線分図に書きます。
速さの公式のことなど忘れて、素直に線分図を書くことが大事です。
何が見えて来るでしょうか?
1時間は15分間の4倍です。つまり、「1時間に何km進みますか?」の答えは
4 × 4 = 16
よって、時速16㎞となります。
公式にとらわれず線分図で答えを出したほうが、シンプルですし、公式を覚えて問題を解くだけよりも、脳力が上がります。
こういった問題では、「線分図を書くより公式覚えたほうが早くて楽」と思ってしまう生徒さんもいるかもしれませんが、意味がわかって線分図が書ける力をつけておくと、応用問題に強くなれます。
ありがとうございました