勉強の効率を高めるためには?
課題の量が多い時、覚えることが多い時、長期間勉強をしないといけないときなど、量や長さにうんざりし、意欲がわきません。
そんな時は、実際の勉強のペースもふだんより落ちているものです。
そのようなわけで、今回は
“勉強の効率を高めるためには?”
という記事を書いていきます。
まず、勉強効率を上げるためには、勉強に対するモチベーションを維持することが重要です。
そして、結論です。
勉強のモチベーションを維持するための方法は、
区切りと楽しみを用意するです。
区切り
区切りを設定するために最も効果的な方法は、『締め切り効果』を使う事です。
『締め切り効果』というのは、取り組んでいる作業の残り時間が少なくなるにつれて、その作業に取り組む際の集中力が高まっていく現象を指します。
中学生でいえば、定期テストという締め切りがあると、テスト当日に近づくにつれ、集中力が上がっていくような現象がこれにあたります。
つまり、テスト前日の集中力が最高に高まった状態を、“常態化”させることができれば、自然と勉強効率が上がっていきます。
①早朝勉強法
朝起きてから学校にいくまでに勉強するという方法です。
朝は寝たことによって、昨日の出来事が整理され、脳がクリアな状態です。それだけで、学習効果が高いのですが、付け加えて締め切り効果が期待できます。
学校に行くまでの間という限られた時間で取り組まなくてはいけませんので集中力があがります。
②ニッチタイム勉強法
ニッチタイムとは、通学の電車の中だったり、授業前の10分間であったり、テレビのCMのような隙間時間のことです。
ニッチタイムも時間が限られているため、集中力があがります。
これができている子は成績が良い子が多いです。なぜなら、「暇な時間をダラダラ過ごさない!」という意識を持っている子が多いからです。
無理やりこの方法を実践させるよりは、子どもにどうしたらそのような意識を持ってもらえるのか?を考えることの方が大切です。
このことは、後日書いていこうと思います。
③キッチンタイマー勉強法
勉強をはじめるときに、キッチンタイマーをセットしてその時間内に終わらせようとする学習法です。
締め切り効果とともに、時間間隔が身に付くため、受験生が取り入れていることが多いです。
すぐにできる学習方法のひとつですので、ぜひ一度挑戦いただきたいと思います。
楽しみ
こちらも区切りをつける方法なのですが、中間地点に何かの楽しみをもってくる方法です。
勉強内容をいくつかの項目に分けてそこまで到達した時点で、プラスの出来事を自分にプレゼントするのです。
これは心理学で「動機づけ」とよばれるやり方です。
マラソン選手は給水所にスペシャルドリンクを置いておきます。
もちろん水分補給と栄養補給のためですが、それぞれの選手にとって、飲み物を飲むことは大きな楽しみにもなります。
勉強もマラソンと一緒で、長いレースを走り抜くには、楽しみの要素も欠かせません。
時間で区切る
- 1時間勉強するたびに、15分スマホゲームをすることができる
- 3時間勉強するたびに、コーヒーを飲むことができる
- 5時間勉強するたびに、30分間仮眠をとることができる
- 8時間勉強するたびに、スイーツを食べられる
内容で区切る
- 数学の課題が10ページ終われば、お風呂に入ることができる
- 英単語50個を覚えたら、録画したドラマを視ることができる
- テストまでにやるべき課題が全部終わったら、友人と電話ができる
- 今日やるべき内容が全て終了したら寝ることができる
楽しみも自分なりのルールを作って行えば、勉強への効率がUPします。
「昨日は、勉強頑張ったから、今日は一日遊ぼう」や「部活で疲れたから今日はやめておこう」というような、行き当たりばったりの息抜きはよくありません。
そのような息抜きをしていると、自分に甘えが生じて「息抜き」が「さぼり」になってしまいます。
例えば、「水曜日までに課題が全て終われば、木曜日は完全に勉強をしない」など、事前にルールを作って息抜きをしてください。
そうすれば、息を抜ける時間が明確になり、その時間までは頑張ろうという、やる気にもつながります。
まとめ
勉強の効率を上げるためには、区切りと楽しみを用意してください。
勉強計画を立てるときに、区切りを設定している子は多くいます。
しかし、楽しみを明確に設定しておらず、結局だらだら休んでしまう方が多いです。
個別指導のハルでは、定期テスト前は中学生のひとりひとりと相談して、その子に合わせた勉強計画を立てます。
その時に、”何をやるのか?“はもちろんの事、”どう楽しみを作るか?“も含めて、アドバイスをさせていただきます。