新しい学習指導要領
こんにちは。
新学習指導要領は、小学校では今年度、中学校では2021年度から全面的に実施されます。
今回の記事では、新学習指導要領で育むべき力、具体的に何が変わるのかの2点について書いていきます。
新学習指導要領の目標
「知識・技能」
「思考力・判断力・表現力等」
「学びに向かう力、人間性など」
これら3つの全てをバランスよく学習していくことが目標とされています。
知識・技能
「何を理解しているか、何ができるか」
教科に関する知識や技能の習得だけではなく、既存の知識と関連付けたり組み合わせたりすることで、社会に出てからも困らない知識・技能を育みます。
これまでのような知識の詰め込みでななく、知識をうまく使いこなし、発展させることができるかが重要になってきます。
思考力・判断力・表現力等
「理解していること・できることをどう使うか」
問題点が何かを見つけ、その解決に必要な情報を収集し、自分の知能・技能をフル活用しながら問題を解決へ導くための思考力を育みます。
また、フェイクニュースなどの間違った情報を排除し、必要な情報だけを取捨選択し、問題解決への方向性を定め、結論を決定するための判断力を育みます。
そして、自分の意見を相手に伝えるための表現力を育みます。
学びに向き合う力・人間性等
「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」
言われたこと学ぶだけの『受け身型』ではなく、自らの意思で学びに向き合う力を育みます。
また、グローバル化が進むなか、様々な国の人々と共同する力、人々を尊重する力、環境保全に貢献する力、その他、他者への思いやりの心などを持ち合わせた人間性等を育みます。
具体的に何が変わるのか?
①「アクティブラーニング」
②「プログラミング学習」
③「英語学習」
が大きく変わります。
①「アクティブラーニング」
この言葉は、現在「主体的・対話的で深い学び」と言い換えが行われています。
簡単にいうと、
”自分で考えて発表し、授業への積極的な参加をすること”
ただ、これは指導のやり方であり、指導側(教員)がメインで考える話題なので、今回は省きます。
②「プログラミング学習」
論理的に考えることを学びます。
プログラミング学習を進めると、新指導要領の3つの柱を一通り学習できるようになっています。
以前の記事にをご覧ください
③「英語学習」
「英語学習」については、ダイレクトに子どもに影響するので、詳しく書いていきます。
英語学習の内容と流れをまとめました。
小学校
英語が教科になるため、成績がつきます。
また、英語単語を覚えることが多くなります。
中学・高校でも引き続き英単語を覚える機会が増えるため、小学生のうちに自分なりの英単語の覚え方を確立することをオススメします。
中学校
授業は基本的に英語で行われ、単語数も大幅に増えます。
また、自分の考えや気持ちを英語で発表する機会が増えてきます。そのため、発音の重要性が高くなってきます。
languageを「ラングアゲ」と覚えていても、これまでは良かったですが、今後は「ランゲージ」と発音できなければ、授業の発表の時に減点されますし、恥ずかしい思いをすることになります。
文法でいうと、「主語+動詞+目的語+原形不定詞」、「現在完了進行形」、「仮定法」など、現行では高等学校の学習指導要領で扱っていた内容が追加されます。
高校
英語でディスカッションやディベートする機会が増えます。
また、大学入学共通テストでは「リスニングの配点UP」「4技能評価」が導入されます。
リスニングの配点UP
このように、これまでに比べリスニングの配点が上がっています。
4技能評価
これまでのセンター試験では「読む・書く(一部聞く)」の2つの技能を評価するものでした。
しかし、今後は民間資格・検定試験を活用し「読む・書く・聞く・話す」の4技能が総合的に評価されます。
(昨年末、民間資格・検定試験の活用の延期が表明されました。今年度はこれまで同様に「読む・書く(一部聞く)」の2技能評価です。)
まとめ
新学習指導要領で育むべき力は、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性など」の3つです。
具体的な変更点としては、「アクティブラーニング」「プログラミング学習」「英語学習」に注目してください。
「アクティブラーニング」では自分で考えて発表し、授業への積極的な参加をすることが求められます。
「プログラミング学習」では子供たちは論理的な考え方を鍛え、新指導要領の3つの柱を全て学習します。
「英語学習」では、子供たちにとっては、英単語をこれまで以上に覚えないといけないなど、負担が大きくなります。
学校だけでなく、塾でも新指導要領に合わせた指導が必要になっていきます。