私立スポーツ推薦②

こんにちは。

先日の記事に続きまして、今回は「私立スポーツ推薦で合格した後」を書いていこうと思います。

 

前回の記事はこちら

私立スポーツ推薦で入学すると

メリット

特別扱いしてもらえる

先生から特別扱いされます。スポーツ推薦で入学した生徒は、部活で結果を出すことが最重要です。

そのため、授業中に寝るとか、テストが赤点ギリギリとかでも、ある程度許してくれます。(あまりに授業態度がひどい場合は指導)

また、同級生からも『スポーツできるからカッコイイ!』と特別扱いされることも多いと聞きます。

金銭面で助かる

これはスポーツ推薦で入学する生徒の中でも一部の生徒に限りますが、授業料や入学金が免除になります。

この免除を受けるには、前回の記事の

高校側からのスカウト

練習会で結果を出す

に当てはまり、特待生になることが条件です。

スポーツ推薦だからといって全員が学費免除を受けられるわけではありません。

部活のスタートが切りやすい

スポーツ推薦を受けることになると、中学3年生の秋ごろには高校の部活に顔を出すことができたりします。

そのため、4月に入部したときに、知っている先輩や同期の部員がいると比較的溶け込みやすくなります。

また、レベルの高い練習環境で練習ができるため、能力の低下も抑えられ、高校に入学したら、良いスタートを切ることができます。

 

デメリット

部活をやめられない

スポーツ推薦で入学すると簡単には部活を辞めることができません。

そして、特待生は退部すると、学費免除などの補助がすべて廃止されます

お金の面だけでなく、スポーツ推薦で入学し退部してしまうと中学校と高校の関係も悪くなり、退部者がでた次の年からその中学校からはスポーツ推薦の受験者自体を受け付けなくなる可能性もあります。

話を聞く限り、特待生レベルで入学した生徒は、部活をやめるとなると、高校をやめることが多いそうです。

ただ、ケガで部活に参加できなくなった特待生は、学費免除などの恩恵を受けることができなくなっても、退学になることはまずないようです。

ケガして部活で活躍できなくなった場合、部活の裏方に回されてチームのサポートをすることになるのが多いとのことです。

楽していいなと言われる

これは、よく聞きます。

一般入試組の生徒から部活だけやってればいいなんて、楽していいなといわれることがめちゃくちゃ多いと聞きます。

しかし、スポーツ推薦組は、他の人が遊んだりしているときにも練習に打ち込んでいます。

スポーツ推薦を受ける生徒が練習に当てている時間の分だけ勉強をやり切れば、一般組に負けないレベルの学力は手に入れることができると思います。

ただ、このようにこちらが言い返しても意味がないので、黙って受け入れないといけないことが多いそうです。

遊ぶ時間はない

普通の部活は平日で2・3時間くらいですが、スポーツ推薦で入るような部活は5・6時間が普通です。土日は10時間以上の練習も余裕であるようです。

また、お盆休みなどもありません。このような状況では全く遊べません。

特待生は結果を出さないとまずい

学校によって、年間査定というものががあり、1年ごとに、この選手が特待生としてふさわしいか?を審査します。

そこで、素行不良や、成績が残せなかった場合やけがをしてしまうなど、査定の結果が悪いと、特退取り消しになることがあります

スポーツ推薦の注意点

かかる費用

特待生となり、入学金や授業料の免除、減額がある場合も、

寮での生活費

遠征や合宿

修学旅行の費用

はかかる場合があります。費用が免除になる範囲は、しっかり確認しておくべきです

中で部活をやめると

中学校の先生からお叱りの連絡が来ます。

先ほども触れたように、スポーツ推薦は中学校と高校の信頼関係で成り立っています。

もし、途中で部活をやめるとなると、中学校と高校の信頼関係が失われ、2度とその中学校から高校へスポーツ推薦を出さないという話になってきます。

また、高校によっては、特待生の推薦の条件が3年間部活動を続けることとされ、途中で部活をやめた場合、授業料を1年時に遡って請求される場合があります

勉強は必要か?

部活動の結果が全国上位レベルの特例は除いて、勉強は必要最低限必要です。

部活に全力で取り組むことが最優先ですが、勉強も後で後悔しないようにしていただきたいと思います。

勉強をしていなければ、もしケガなどで部活が続けられなくなった時に、自分の活躍できる場所がなくなり、学校生活がつまらないものになります。

また、大学入試の時に、スポーツ推薦で入学することを選択肢から外さないといけなくなった場合、一般入試で試験を受けなければなりません。その時に必要なものは学力です。

 

今後の選択肢を広げるためにも勉強を継続した方が良いと思います。

最後に

保護者の方は、私立スポーツ推薦で高校に入学を検討するなら、条件を良く見て、家族、先生、高校の監督としっかり相談してください

生徒の方は、『何があっても絶対やめない』と強い覚悟をもって、推薦を受けるかを決めてください

 

部活の強豪校に入学すると、遊ぶ時間は無くなります。理不尽な先輩からの要求も多いかもしれません。

しかし、そこで得られる仲間は生涯の宝です。

きつい部活を3年間やりきった子どもは、大人になっても嫌なこと、面倒なことを投げ出さない、素晴らしい社会人になれると思います。

 

スポーツ推薦で入学を考えている生徒は、少なくとも『楽そうだから推薦もらおう』と考えて、入学を決めないようにしていただきたいと思います。

 

 

この記事はこれまで見てきた生徒の話を参考にしております

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