算数と数学の違い
こんにちは。
現在、12月15日の開校に合わせて毎日講師研修を行っております!
その中で新人講師から『算数と数学の違いは何でしょうか?』と質問がありました。
とても良い質問だと思いました。
算数と数学は似ていますが、その目的に違いがあります。
今回はその回答を書いていこうと思います。
算数と数学の違い
結論
- 「算数」→計算力を高めるための学問
- 「数学」→答えに至るプロセスを追求する学問
算数
算数は、計算力を高めるための学問です。
生活をする中でも計算力が必要ですし、日常生活でも目に見えて役に立つ教科です。
算数の目的は「答えを正しく求める」ことです。
言い換えると、ミスをなくすための癖づくりのための教科だと思います。
ミスが少ないことは社会に出てからも非常に有益なスキルとなります。
算数ができる子はミスが少ないです。
小学校で算数の学習を疎かにしていると、見直しの重要性に気づかず、中学に上がると、定期テストではミスで点数を落とすような子が多くなる印象です。
数学
数学の目的は、なぜそうなるのか?を追求し「論理を学ぶこと」です。
答えを出すことも重要ですが、それに至るプロセスが大事です。
数学を算数の延長だと思って中学に入学すると、数学が苦手になる可能性が高いです。
算数が得意なお子さんは答えを出すことが第一目的となっていますが、数学では文字を使ったりして抽象的に考えることが多いため、答えを出せばよい、と何となく公式を覚えて解くというやり方では点数がとれません。
「数学は計算する教科でなく、深く考える教科」ということに気づけないと苦労します。
数学が得意なお子さんは、証明問題など論理の積み上げが得意です。
数学が得意になるには
数学を得意になりたいなら、わからないところをそのままにせず、じっくり考える習慣をつけることが必要です。
そして「なぜそうなるのか」を理解します。
また、数学は積み重ねの教科ですから、一つ分らなくなると、次の問題も連鎖して分らなくなります。
そのため、複数の単元の上に新しいことを積み上げることになるので、苦手を作らないことが重要です。
苦手を作らないためには、予習をすることをおすすめします。
予習をして学校の授業に臨むと授業の理解度がぐっと上がります。
授業中に余裕ができると、学校も楽しくなるし、自信もついて勉強ができます。
まとめ
算数は、計算力を高める学問、数学は答えに至るプロセスを追求する学問です。
小学校までは算数が得意だったのに、中学に入ると数学が全くできなくなった、という話はよくありますが、それはそもそも算数と数学では学習する目的が別で、中身も異なるからです。
数学は算数の延長ではない、ということをしっかり覚えてください。
ただ、数学は積み上げ型の教科のため、算数なくして数学ができるわけでもありません。
中学に上がって数学で困らないためにも、小学校のうちは、正確な答えを出すための、ミスを減らすトレーニングを行うことが大切です。