国語・文章読解のテクニック

こんにちは。

今回は文章読解のテクニックを紹介します。

その前に、まず文章読解で重要な点は2つです。

文章の論理構造(根拠によって結論を支える構造)を理解する

文章を要約する

以前の記事でも少し触れています

今回お伝えするテクニックとは、①②を理解するためのヒントになるものです。

テクニックだけで、文章読解ができるようになるわけではないことを、先にお伝えします。

 

テクニック①
問いにチェックを入れる

文章読解では、日常会話と同じで「何を聞かれているのか?」に意識を集中させるべきです。

その方法で、最もよい方法が「問い」にチェックを入れることです。

左の図のようにチェックを入れます。

線を引いたところは「何について答えなくてはならないか」、〇で囲ったところは「解答のヒントになる情報」とします。

 

最初の〇で囲んだ「なぜ」は、「理由」を聞かれているので、答えは「~から・~ので」といった文末の可能性が高くなります。

また、「部分」とあり、「一文」ではない、さらに「抜き出し」なので、本文中の「~から・~ので」と書いてある箇所から答えを抜き出せば正答率が高そうです。

 

このように、設問をしっかり確認し、細かくチェックをすることで、解くスピードの速さ、正答率が向上します。

 

テクニック②
説明文読解のポイント5選

何度も出る初めて見る名詞にチェック

例えば、中2 国語(光村図書出版) 『生物が記録する科学』であれば”バイオロギング“という単語がキーワードになります。

このような単語は、文章を読む中で、必ず○などでチェックをしてください。

 

逆説表現に注目

しかし“、”ところが“、”逆に“、のような逆説表現は、それまでの内容がくつがえされるので、その後の文章が重要になります。

後の文章にチェックを入れる準備をしてください。

 

まとめ表現に注目

つまり“、”したがって“、”~と考えます“、のようなまとめ表現は、その文が重要になります。

その文にチェックを入れてください。

 

否定表現に注目

ない“、”不可能だ“、”ありえない“、のような強い否定表現がある場合は、その直後、または直前に強く言いたいことが書かれています。

筆者の言いたいことは近くの文にあるので、チェックポイントを探してください。

 

指示語の度に単語をつなぐ

そのこと“、”こういう”、”この時“、のような指示語がある場合は、直前または前段落に言い換えた単語や文があるため、指示語とその単語や文をつないでください。

 

これら5つを、〇で囲む、△で囲む、□で囲む、直線を引く、波線を引く、のように自分なりのルールを決めて、別々の形でチェックをしてください。

テクニック③
小説文読解のポイント4選

イベント発生に注目

物語が進むうえで重要な出来事、エピソードには必ずチェックをしてください。

複数の文になることも多いので、大きな四角で囲うと良いです。

物語全体の中で特に印象的で、象徴的な出来事を選定してください。

 

登場人物に注目

書かれている発言、動作は、誰が行ったのか?を確認しながら文章を読んでください。

発言部分の「  」の前に、発言した人物の名前(頭文字などでOK)を書くなどしても良いです。

 

登場人物の気持ちの変化に注目

登場人物の気持ちの変化を時系列でまとめられるようにしてください。

気持ちの変化を表す表現一覧

  1. 直接的な感情表現(怒った、など)
  2. 比喩的な感情表現(彼の顔は太陽のようだった、など)
  3. 会話内容から推測
  4. 行動から推測(部屋から出ていった、眉をひそめた、など)
  5. 情景描写(外が雨=気分が滅入っている様子、など)

 

あらすじを読み込む

前書きやあらすじは、これがないと文章は読みづらいので存在しています。

文章の全体像をつかむためにも、最低2回は読み込んでください。

設問によっては、あらすじに書いてあることが前提で解くものもあります。

 

まとめ

今回紹介したテクニックは3つです。

①設問にチェックを入れて、「何を聞かれているのか?」に意識を集中してください。

②説明文の読解では、5つのポイントに注目し、それぞれチェックのやり方を変えて文章を読み進めてください。

③小説文の読解では、象徴的なイベントを見つけ、登場人物の気持ちの変化に注目して文章を読み進めてください。

 

しかし、冒頭にもお伝えしたように、テクニックを身につけただけで、すぐに読解力は向上しません。

今回は紹介できませんでしたが、文章読解において、語彙力も非常に重要な要素です。

国語は日々の積み重ねが大切です。

学校の授業を大切にする、答え合わせの時に、なぜこの解答になるのか考える、このような日々の努力が結果につながります。

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